最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 真・MFC千夜一夜物語 第191話 MFCで使う用語のお話 その8 | トップページ | 真・MFC千夜一夜物語 第193話 MFCで使う用語のお話 その10 »

2015年8月 6日 (木)

真・MFC千夜一夜物語 第192話 MFCで使う用語のお話 その9

日本工業出版さんの「計測技術」誌での「マスフロー千夜一夜物語<質量流量計の基礎>」という連載も2015年8月号で17回目を迎えさせて頂きました。
これも一重に、本ブログや連載をお読み頂いている皆様のおかげと思っております。
改めてお礼申し上げます。

・ 圧力影響

MFC(マスフローコントローラ)及びMFM(マスフローメータ)に供給される流体の供給圧(入口圧)変化がマスフローに搭載されている熱式センサーへ及ぼす影響を表します。
「マスフロー(質量流量)だから圧力影響を受けない」という誤解を受けやすいのですが、特に測定対象が圧縮性のある気体(ガス)である限りは、この影響は免れる事は難しいです。

 

マスフローに流す流体種によって、この圧力影響には差が生じる事も確認されています。
傾向として当然非圧縮性である液体では発生しませんし、圧縮される割合が少ない高圧条件で供給されるガスでは、その影響は低圧より少ないと考えられています。

圧力変動が生じる原因として、第1には圧力が変動することでの狭いセンサー管内での流速変化からくる層流状態の変化と、第2に分流計測方式の場合は、入口圧変化によるセンサー管と層流素子(バイパス)との分流比自体が変化する事がその要因であると考えられています。
層流素子はキャピラリチューブを束ねた構造になっているのが一般的で、この部分で圧力損失をわざと作り出す構造になっています。
この部分に圧力損失があるからこそ、その上にあるU字型の細いセンサー管にガスを流すことが出来るのです。(下図)

150805_01


この層流素子近辺の流れの構造は圧力変動があっても、それなりに分流比を維持できるよう各社工夫を凝らして設計しているのですが、層流素子側の圧力損失が固定値である限り、どのような圧力条件でも分流比が一定である・・・という訳にはいきません。

更に層流素子の構造は同じメーカー、同じ型式のマスフローでも、実際は流量レンジにより異なっています。
このことは厳密に言えばモデルの流量レンジ(層流素子の構造が切り替わる境の流量)毎に圧力影響値も異なる筈なのです。

【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan

*次週は夏休みを頂きますので、次回更新は8/19を予定しています。よろしくお願いします^^

« 真・MFC千夜一夜物語 第191話 MFCで使う用語のお話 その8 | トップページ | 真・MFC千夜一夜物語 第193話 MFCで使う用語のお話 その10 »

真・MFC千夜一夜物語(第2期)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/592191/62028516

この記事へのトラックバック一覧です: 真・MFC千夜一夜物語 第192話 MFCで使う用語のお話 その9:

« 真・MFC千夜一夜物語 第191話 MFCで使う用語のお話 その8 | トップページ | 真・MFC千夜一夜物語 第193話 MFCで使う用語のお話 その10 »

最近の写真

  • Bronkhorst_mfc
  • 170613_01_2
  • Mini_coriflow_m
  • 161205_02
  • Sli03
  • Sli01_2
  • 170529_03_2
  • 170529_02_2
  • 170529_01
  • 170522_03
  • 170522_02
  • 170522_01