真・MFC千夜一夜物語 第170話 MFCとニードルバルブのちょっと複雑な関係 その1
日本工業出版さんの「計測技術」で 「マスフロー千夜一夜物語<質量流量計の基礎>」を連載をさせて頂いています。
これも一重に、本ブログに多数アクセスを頂いている皆様のおかげと思っております。
ありがとうございます!
(ちなみに10月号は誌面の都合で休載です。次月をお楽しみに!)
今回からマスフローコントローラ(MFC)とよく似た役割を果たすニードルバルブをゲストに迎えて、そのちょっと複雑な関係のお話しをいたしましょう。
本ブログ記事をお読み頂いている方は既にご承知かと思いますが、MFCとは質量流量制御器です。
流量センサーで流体の流量測定信号(Process Variable=PV値)と流量設定信号(Set Variable SV値)を比較して、同値になるようにバルブアクチュエーターの操作量(Manipulative Variable MV値)を決定します。(下図参照)
ところで流量を制御するデバイスは、MFCだけではありません。
むしろ一般的にガス(液体)を使っている方々に馴染みのあるのはニードルバルブではないでしょうか?(写真)
ニードルバルブ(メータリングバルブ) 提供:バリューインパクト有限会社
ニードルバルブの動作は乱暴に言えば、水道の蛇口のバルブと同じようなものです。
一般のバルブが開閉のみ動作なのに対して、バルブのハンドルを何回転させることで流量の増減を調整することができるバルブですので、流量計と組み合わせることで、ユーザーが求めたい流量に調整が出来る便利なバルブなのです。
そんな便利なニードルバルブですが、皆さんの中で以下のフローのような配管レイアウトでお使いになっていませんか?
一見、何も問題が無いように思えるフローです。
確かにある約束を守って使用すれば大きな問題は無いのですが・・・
そうしなかった場合、ちょっとしたトラブルがMFCとニードルバルブの間で起きることになってしまいます。
さて、それはどういったことでしょうか?何が原因でしょう?
次回からご説明します。
【あなたにMFCの夜が来る~真・MFC千夜一夜物語】by Deco EZ-Japan
2014/10/8 10:00 訂正) 記事内のバリューインパクト有限会社様の会社名表記に誤記がありました。
申し訳御座いません。
お詫びして、訂正申し上げます。
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